サプリメントと健康食品の基礎知識 その1

忙しさにかまけて、寿代の健康劇場もしばらく休場しておりましたが、久々の更新です。
前回に予告しました、花粉症のお薬についてなのですが、すっかり花粉症も下火になってきて季節外れの話題となってしまいました。(私も含め、まだまだ花粉症でお悩みの方もいらっしゃいますけどね・・・)
と、いうことで、今回は花粉症に限らず“サプリメントと健康食品の話”をしようかと思います。

 現在、テレビ・新聞・雑誌・広告などのマスメディアばかりではなく、口コミを通じても、健康食品・サプリメント・あらゆる健康法などの情報が私達のまわりを飛びかっています。
過剰な広告や放送などによる間違った情報や、断片的な情報を鵜呑みにすると、本来、自分の健康のためにと思って行っている行為が、かえって身体に害を及ぼしてしまう結果にならないとも限らないのです。
では、サプリメント・健康食品とは、何をさしているものなのでしょうか? 
定義や正しい選び方、使用方法などを解説したいと思います。

はじめに『健康食品』とはなんでしょうか?
 「保健機能食品」(いわゆる健康食品)は、「栄養機能食品」【摂り過ぎによる害を防ぐために、1日の摂取量の基準値(上限と下限の間)をもうけたもの】と「特定保健用食品」【間違った使用による害を防ぐ為に、クスリのような効能効果のかわりに、個別に国から審査を受けて『健康表示(特定の保健の用途または効果表示)』が許可されたもの】と、大きく2つに分類されています。

次に『サプリメント』とは何でしょうか? 
英語の「Dietary Supplement」の略で、「食事を補うもの、補助食品」という意味です。
本場アメリカでは「サプリメントとは、ハーブ(生薬)・ビタミン・ミネラル・アミノ酸などの栄養成分を1種類以上含む栄養補助の為の製品で、形状は、錠剤・カプセル・粉末・液体などで、通常の食べ物の形以外のもの」と定義されています。
食品医薬品とは、はっきり区別された「サプリメント」という新しい分類が確立されているのです。
逆に、日本では、最近「サプリメント」という言葉が定着しつつありますが、アメリカのような定義はなく、クスリ以外で何か栄養素を補うもの(「栄養補助食品」とか「健康食品」とか呼ばれているもの)の中で明確な食品形状以外のものの総称というふうにとらえられています。

 では、どのように使用すれば良いのでしょうか?
続きは、サプリメントと健康食品の基礎知識 その2へ…

Author 壽代 - Category ちょっと耳より 栄養学 - 2005年05月10日

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