湿気による害・・・

ジメジメとした日が続いていますね。
今年は5月からづぅ~っとグズグズの天気が続いています。
体調のすぐれない方もおおいですよね?

梅雨寒という言葉をご存知でしょうか?

蒸し暑いけれども、なんとなく寒い。
それが梅雨独特の寒さです。そんな寒さを〈梅雨寒〉とよんでいます。

しかも、体が冷えたと思ったら、すぐにお腹に来るのも特徴です。
下痢・吐き気・胃もたれ・胃痛・食欲不振 等に加えて、
お腹以外にもだるさや、頭が重い(頭重感)、関節痛、神経痛、むくみ、喘息や皮膚病の悪化といった
「湿気」の害による症状が現れます。

湿気の害による症状は、西洋医学ではあまり取り扱いませんが、東洋医学的に言うとポピュラーな物です。
体の中の余分な湿気による物(=「湿」)がたまって症状が出るといわれており、
その余分な湿気はからだの中の余計な水が関係しているといわれています。
溜まってしまった水や湿気をを排泄する働きを高めるような生薬や漢方薬をオススメしています。

水や湿気を排泄する方法は、4つ=尿・便・息・汗です。
これらの排泄が滞らないようにするのも東洋医学では重要視します。

水のサイクルを調節しているのは、西洋医学的に言うと、腎臓です。
腎臓の働きは水分の代謝に必要です。
東洋医学においても腎は、水の代謝を行う臓器としてもとらえられていますが、生きる源(パワー)をつくる所、若さや元気の源をつくる場所として重要視されております。

ですので、まずは、湿気がたまらないように、水や老廃物の排泄が滞らないようにして、腎臓の元気を補う事が肝心です!

この時期特有の、湿気でお困りの方は、腎臓の元気を取り戻して湿気に負けない体を作ってください。

Author 壽代 - Category 東洋医学のおはなし - 2006年06月30日

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